2022.10.26
シンガポールと日本の住宅事情で勝手が違う部分のひとつに、玄関土間が無いことがあります。
日本は段差のある玄関があり、外から入ってきた靴や外のごみが、段差を越えて室内に入らないように玄関が設けられているお家が一般的ですよね。
シンガポールの場合は、もともとイギリス植民地文化から発展した影響もあり、欧米のように玄関のドアを開けたらそのまま居住空間の床が広がっています。
そのため、日本人として一番困ってしまうのは、シンガポールの家で「靴箱がない」という場合です。
玄関ドアのパターン、靴箱の設置方法について、ご説明してきましょう!
サービスリフトの前に造作で靴箱を作った例
シンガポールの住宅の中には、プライベートリフトがあるお部屋もあり、その場合プライベートリフトとお部屋の玄関扉の間に靴箱が備え付けてある場合も多いです。また、玄関ドアを開けていきなり居住空間のお部屋でも、備え付けの靴箱がある場合もあります。
外とつながっている空間に靴を置くことは、おすすめしません。シンガポールは湿気が高く、靴がカビてしまうことが多いからです。
感覚的には80%ほどの割合で靴箱がついていないお部屋が存在します。
その場合、解決方法は3種類あります。
1.既製品の靴箱を買って置く
2.造作で置きタイプの靴箱を作って置く
3.造作で壁付けタイプの玄関収納をつくる
それでは、それぞれの方法についてみていきましょう!
こちらは一番コストがかからないことが多く、納期も短く済むパターンが多いです。ただ、ぴったり合うサイズで美しいデザインの既製品を探すことはかなり難しく、デザイン、機能性、サイズの面で妥協する、ということが多くなります。
こちらのお写真の靴箱は、シンプルなウォルナットで周りのインテリアに合うため、既製品ですがとても良い組み合わせになりました!
このように、サイズ、デザインにこだわり置きタイプの造作家具を作ることも可能です。大きなリノベーションの一部ではないので、サイズに対して割高とはなりますが、ご希望のサイズ、デザイン、機能をとりいれて自由にデザインし作ることが可能です。
自分らしさを取り入れるにはとても有効な方法です!
このように、壁付けで造作の靴収納をお作りすることも多くあります。その場合、靴だけではなくゴルフバッグ、テニスラケット、ベビーカー、など、玄関に置いておくと便利なものがすっぽり収まるよう、デザインし施工します。賃貸のお家のクライアントが多いため、原状回復が可能な方法で設置します。
原状回復が必要になるため、コストはかかりますが、より機能性を重視した収納を手に入れられますね。
シンガポールでは、玄関の土間が無いことが多く、それゆえに靴箱が備え付けられていない場合が多いです。日本人の感覚で、靴を玄関近くに収納したい方は、ぜひ上記を踏まえご検討ください。デザインやサイズはもとより、ご予算やライフスタイルに合わせてそれぞれに合った靴箱をご提案させていただきます。
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