2026.09.18
シンガポールへの移住が決まると、日本とは違った海外での暮らし全体にまつわる疑問が次々と浮かんでくるものです。
家探しはどう進めればいいのか、子育て環境はどうか、日本のものはどれくらい手に入るのか…Sollys Designでは、代表の石井自身がシンガポールに在住歴8年ということもあり、クライアントのインテリアデザインのご相談と合わせて、こうした暮らし全般のご質問にお答えしたり、生活立ち上げのアドバイスをさせていただく機会があります。

今回は、その中でも特によく聞かれる質問を、カテゴリ別にまとめました。
シンガポールの物件探しは、空き物件は退去日が近づいたタイミングで初めて市場に出るため、実際に内見・契約できるのは、入居希望日のおよそ1〜2か月前からというのが実情です。
一方で、「準備」は移住が決まった時点から始めておく価値があります。
エリアの希望、間取り(特にファミリー向けの3ベッドルーム以上は数が限られます)、ご予算の目安を整理し、信頼できるエージェントに早めにご相談しておくことで、良い物件が市場に出た瞬間に動ける体制をつくっておくイメージです。また、賃貸の価格感はこちらの不動産サイト、Property Gruなどでも自身で事前に調べておくことができます。
特に、インターナショナルスクールの新学期(多くは1月・8月)に合わせて移られる方が多い時期は、人気エリアの3ベッドルーム物件などは、公開されてから数日で決まってしまうことも珍しくありません。
「情報を集めておく」というより、「決断できる状態を先に整えておく」ことが、後悔のない家探しにつながります。
インテリアのご相談時期ですが、物件をある程度絞って、“LOI(Letter of Intent、入居申込書)を提出する前後のタイミング”が、インテリアのご相談を始めるひとつの目安になります。
この段階でご相談いただけると、お部屋のレイアウトや家具サイズの検討、照明やカーテンの計画、納期の調整まで、入居日から逆算してご提案することができます。
LOIの提出時には、賃料や契約期間だけでなく、インテリアに関わる条件を交渉に盛り込めることがあります。
例えば、今設置されている照明やカーテン、ダイニングテーブルなどを処分してもらって、自分の好きなインテリアに変えても良いか?など。「入居後にオーナーへ確認する」のではなく、契約前の交渉材料として組み込んでおくことで、後々の原状回復トラブルを避けながら、理想のインテリアに近づけやすくなります。
逆に言うと、LOI締結後ですと、インテリアの処分や変更が難しくなる場合もありますので、インテリアにこだわりたい方は、お早めにご相談していただけますと嬉しいです。
エリアやコンドミニアムのグレード、部屋数によって幅が大きく、一概には言えませんが、日本人の駐在員・移住者の方が検討されることが多い価格帯としては、1〜2ベッドルームで月額S$4,000〜7,000台、ファミリー向けの2〜3ベッドルームで月額S$7,000〜12,000台、ハイエンドなレジデンスや一軒家では月額S$35,000以上となるケースもあります。
※この価格帯は目安であり、時期・エリア・為替によって変動しますので、最新の相場は不動産エージェントへの確認をおすすめします。
月額S$10,000以上の物件では、家具なし(Unfurnished)でご入居される方が多い傾向にあります。ご自身のライフスタイルに合わせて一からインテリアを整えることになるため、入居日から逆算した準備期間の確保が、快適な新生活のスタートに欠かせません。
家具付き・家具なしそれぞれのメリット・デメリットについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
ご家庭によっていろんなケースがありますので、一概に言えませんが、Sollys Designがこれまでご一緒してきたクライアントの傾向としてご紹介させていただくと、下記のような3つのケースがあります。
それぞれの背景と傾向について、詳しくはこちらの記事でご紹介しています。
シンガポールの中心地オーチャード周辺が圧倒的な人気エリアですが、それ以外にもシティホール、マリーナベイ、ホーランドビレッジ・デンプシー、イーストコースト、セントーサコーヴといったエリアも、それぞれ異なる魅力を持っています。
オーチャード、セントーサコーヴの人気コンドミニアムについてはこちらの記事で詳しくご紹介しております。
シティホール、マリーナベイ、ホーランドビレッジ、イーストコーストの人気コンドミニアムについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
インターナショナルスクールの多くは、コンドミニアムまでスクールバスが迎えに来てくれる体制が整っているため、学校への物理的な近さよりも、住環境そのもので選ばれる方が多い印象です。学校行事など保護者の参加機会が多い時期は、通いやすさを気にされる方もいらっしゃいますが、それは選定理由の一つという位置づけです。
むしろ暮らしやすさを左右するのは、コンドミニアム内の設備(例えばプール、遊具エリア、テニスコート)や、同世代のお子さまが多く住むエリアかどうかです。
同じような年齢のお子さまがいるご家庭が集まるコンドミニアムやエリアでは、自然とお友達ができやすく、学校後や週末の過ごし方にも、親子でゆとりが生まれます。
もう一つ考慮したいのが、習い事との距離です。受験を控えていらっしゃるご家庭や、日系の塾・習い事を利用される方は、オーチャードエリアに教室が集まっている傾向があるため、そうした選択肢を視野に入れる場合はエリア選びの判断材料になります。
シンガポールは国土がコンパクトで、バス・MRT(電車)が街のほぼ全域をカバーしているため、公共交通機関も便利ですが、タクシーやGrab(配車アプリ)も発達しており利用される方も多いです。
通常の「GrabCar」に加えて、高級車を指定できる「GrabCar Premium」というグレードもあり、快適性を求められる方、来客の送迎や大切な打ち合わせの際など、シーンに応じて使い分けられる方も多くいらっしゃいます。
なお、小さなお子さまと一緒に利用される場合は、チャイルドシートが法律で義務付けられているため、「GrabFamily」を指定する必要があります。
また、専属のドライバーを雇われるご家庭も珍しくありません。ドライバー派遣会社を利用される方もいれば、ご自身で経営されている会社で、運転手として採用されるケースもあります。その場合は、車はレンタルか購入される方が多いです。
シンガポールの水道水は基本的に安全とされていますが、口当たりや味の好みから、ウォーターサーバーを導入されるご家庭が多くあります。
※インテリアコーディネートをご依頼いただいたクライアントには、Sollys Designが作成したウォーターサーバー会社の比較検討したリストなどもお渡ししており、 ご紹介することもできます。また、蛇口につける浄水器のご提案、設置も承っております。
電源が必要なウォッシュレットの設置は物件によって対応が異なります。賃貸の場合は、まずオーナーへの確認が必要で、退去時に原状回復が求められる契約が一般的なため、設置・撤去の可否や方法をあらかじめ取り決めておくことが大切です。
コンドミニアムによっては電源やコンセントの位置の関係で設置が難しいケースもあるため、入居前の内見時に確認しておくとスムーズです。
一方で電源がいらないウォッシュレットもございますので、それらの設置などについては提携業者をご紹介しております。
もちろんリノベーションの場合は、どのようなトイレの設置も対応可能です。
シンガポールでは住み込み・通いのヘルパーさんと暮らすご家庭も多く、日本にはない習慣のため、戸惑われる方も少なくありません。
石井自身、ヘルパーさんを雇ってきた経験もあり、クライアントにもよくご質問をいただきます。安心、信頼して暮らせるように、Sollys Designとしても、インテリアコーディネートをご依頼いただいた方には、金庫や監視カメラも含めてご提案・設置させていただいております。
ヘルパーさんとの付き合いはこちらの記事でまとめております。
既存の収納の中にも、鍵付きの収納があり、そちらに入れられる方もいらっしゃいますが、やはり高価なものは、金庫での管理が一番安全です。
多くのご家庭で、寝室やクローゼットの一角に金庫を設置し、貴重品を管理されています。
リビングや玄関まわり、金庫の近くなどの設置されるご家庭は多くあります。
プライバシーへの配慮から設置場所や運用ルールについて、事前にヘルパーさんとすり合わせておくことが大切です。
ヘルパーさんのご出身国(フィリピン・インドネシア・ミャンマーなど)によって、食文化や調理経験はさまざまです。食事にこだわりたい方は、お料理が上手な方、または意欲のある方を雇用することは絶対条件かと思います。
また、和食においては、最初から和食を任せるのではなく、レシピを確認しながら、少しずつ覚えていただくご家庭が多いようです。
私(石井)の経験では、英語で書かれた和食料理本を何冊も渡して、和食作りに慣れてもらいました。
最初は、ドンドンドンキや明治屋などで一緒にお買い物をしたり、和食に使う調味料・調理器具を事前に揃えておくと食事作りもスムーズに始められるかと思います。
コストは日本より1.5倍〜3倍ほど高くなる印象ですが、明治屋やドン・キホーテなど、日本の食品・日用品を扱う店舗があり、多くのものは現地でも手に入ります。
お米、お肉やお魚も、日本産の良質なものを提供されているお店がありますので、それほど心配されなくても良いと思います。
日本産ではないですが、現地のマーケットでも、豆腐、大根や蓮根、白菜、ネギ、かぼちゃなど日本でも馴染みのある食材が手に入るのも嬉しいです。
シンガポールの詳しい食品系の情報はこちらの記事からご覧いただけます。
ほとんどの家電は、シンガポール現地で手に入ります。シンガポールで購入した方が変圧器を通す必要がないので、楽だと思います。ただ、日本のように機能性・デザイン性ともに優れた「高機能でおしゃれな家電」の選択肢は限られています。特に炊飯器は、シンガポールで買われる方と日本から持ち込まれる方は半分半分くらいですが、日本の炊飯器には大き目の変圧器が必要です。
日本のドラッグストアで販売されている薬とまったく同じものは、現地では手に入りにくい、もしくは高価になる傾向があります。普段お使いの頭痛薬や胃腸薬、お子さま用の薬などは、ある程度まとめて持参されることをおすすめします。私は葛根湯をよく日本で購入してきます。
シンガポールには日本語対応可能なクリニック・病院がいくつもあり、日本人の駐在員・移住者の方も多く利用されています。シンガポールで適用できる医療保険については、移住前に確認しておくことをお勧めいたします。
住まい探しから日々の暮らしまで、シンガポールでの新生活には、日本とは異なる部分がたくさんあります。Sollys Designでは、インテリアコーディネートをご依頼いただいた方には、クライアントの暮らしの立ち上げがスムーズにいくように、引っ越し前までに日用品や家電を揃えさせていただくオプションも喜んでいただいております。
移住前・お引っ越し前の段階からでも、ご興味いただいている皆様は、お気軽にご相談ください。
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