2026.03.26
移住の時期。シンガポールでの生活にワクワクしている方、またどんな生活になるのか少し不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
インテリアでライフスタイルをデザインするSollys Designでは、シンガポールの生活情報についてもお伝えしていきたいと考えています。今回はインテリアから少し離れて、「ヘルパーさん」についてご紹介します。
日本とのライフスタイルの大きな違いの一つとして、「ヘルパーさんを雇う生活」が挙げられると思います。
Sollys Designのクライアントの中には、過去に書いたヘルパー記事をきっかけに当社を知ってくださった方も多く、やはり関心の高いテーマだと感じています。(※記事はインタビュー最後にリンクをまとめています)
私(Saori)はこれまでに2名のヘルパーさんにお世話になっていますが、今では生活に欠かせない存在です。一方で、日々の関わりの中で悩みや学びがあるのも事実です。
ヘルパーさんとの関係に慣れていない頃、シンガポールには「&H(アンドエイチ)」という、ヘルパーさんに関する情報を共有するFacebookグループがあり、よく参考にしていました。
今回は、その&HのファウンダーのひとりであるRisaさんにインタビューをさせていただき、これからヘルパーさんを検討される方の参考になるお話を伺いましたので、対談形式でお届けします。
&H:2018年に外国人ヘルパーさんを雇用する主婦の方々が立ち上げたコミュニティ。Facebookグループなどを通じて、ヘルパーさんトランスファーの掲示板、良好な関係づくりのヒントや情報などの発信、などが中心。*現在はFacebookコミュニティのみ(承認制)
<Saori・Risaさんのヘルパー歴>
◼️Saori:シンガポール歴8年/ヘルパー歴8年/現在2人目
◼️Risa:シンガポール歴13年/ヘルパー歴7年/これまで7名雇用、最長4年
Saori:
基本的な制度などは調べれば分かるので、今回は実体験ベースのお話を伺いたいです。
良いヘルパーさんに出会うための考え方や距離感、異文化の方と暮らすコツなどを教えてください。
Risa:
私はシンガポール13年目で、7年間ヘルパーさんを雇用し、これまで7名の方とご縁がありました。最初の方が一番長く4年間一緒に過ごしました。いろいろ試行錯誤してきたので、少しでも参考になれば嬉しいです。
Saori:
私自身、仕事を続ける上でヘルパーさんの存在はとても大きく、本当に助けられています。 現在2人目のヘルパーさんは、子どもが小学生になり生活も落ち着いてきたので、「お料理が好きで向上心がある方」という条件で探しました。勉強熱心で、アフタートレーニングにも通って努力されていて、子どもとも良い関係を築いてくれています。日本の介護にも興味があるようで、応援したくなります。
Risaさんは、どのようなサポートをお願いされていましたか?
Risa:
私は子どもが3人いるので、小さい頃は子どものケアやヘルプメインで食事作りや掃除、買い物など家事全般をお願いしていました。 一人では手が回らなかったと思いますし、子育ての大変な時期を乗り越えられたのはヘルパーさんのおかげです。3人目を考えられたのも、その存在があったからだと思います。特に親が忍耐が必要なシーン、例えば、トイレトレーニングのような場面では本当に助けられました。
Saori:
雇用を迷っている方も多いと思うのですが、ヘルパーさんを雇うことが向いている人・向いていない人の基準はありますか?
Risa:
家事をサポートしてもらうことで、自分の時間が大きく増えます。特に、子どもが小さい方、仕事をされている方にはメリットが大きいと思います。
一方で、細かく管理したいタイプ(マイクロマネージメント型)の方は少し大変に感じるかもしれません。例えば、細かな家事のやり方を毎回厳密に確認したい場合などは、お互いに負担になりやすいです。私も当初こんにゃくの下茹でをしているかどうか気になったこともありました(笑)逆に、家事を代わっていただけることにただただ感謝ができる方は向いていると思います。
異なる文化背景を持つ方との生活になるため、「当たり前・普通」という概念はないです。時々びっくりするような価値観の違いもあるかと思いますが、とにかく言葉にして丁寧に伝え続けることがとても大切だと感じています。
Saori:
面談時に気をつけていたポイントはありますか?
Risa:
まず前提として、人と人とのご縁なので相性やタイミングも大きいです。
その上で、これまでの勤務歴や働き方の安定性(ジョブホッピングの方は避ける等)は気にしていました。面談時の第一印象やコミュニケーションの取り方など、違和感がないかは大切にしていました。例えば、眉毛が細すぎる方や派手な方は自分を飾ることに興味がある方なので避けたり…。これは経験上ですが、ご自身の容姿に興味がある方は、ソーシャルメディアのヘビーユーザであったり、携帯電話に夢中な方が多そうだなと思っています。
年齢によっても特徴があり、若い方はエネルギーや柔軟性があり、経験豊富な方は落ち着いて対応してくださることが多い印象です。ご家庭の状況や求める役割に合わせて選ぶのが良いと思います。
Saori:
私も面談時の印象は大事だと感じています。時間管理や受け答えなどから見える部分はありますよね。私も面談の時間に遅れた方にNGを出したことはあります。
Risa:
あと、子どもが3人いることを最初に伝える際に、相手がどのような反応をするかは必ず見ていました。明らかに嫌な表情をされる方も過去にいましたが、その場合はすぐにお断りしました。お互いにとって良い関係にはならないと思ったからです。
まだ自分の意思で動けない小さなお子様がいるご家庭では、とにかく安全第一が重要です。細かいところまで気を配れること、そして機転がきくことが、ヘルパーさんには欠かせないと感じています。
Saori:
関係性の距離感に悩む方が多いと思います。
Risa:
最初は戸惑いますよね。家族のように接するのか、ある程度距離を保つのか。
最終的には、日本人の方は、家族タイプより、「適切な距離感」を見つける方が多い印象です。
Saori:
私も適度な距離を保ちつつ、感謝を伝えながら、言わなければいけない必要なことはきちんと共有するようにしています。 ヘルパーさんのお誕生日にはリクエストを聞いて一緒に外食したり、お祝いのお金を少し包んだりもします。この間のお誕生日は“ラーメンが食べたい”と言ってくれて、可愛いなぁと思いました。
Risa:
そうした気遣いはとても大切ですよね。 一方で、お祝いの特定日を固定しすぎない方が良いという考え方もシンガポール人の方から聞いたことがあります。特定の日ではなく、何か頑張ってくれた日などに、利用価値のあるギフト(物)をあげるように我が家はしていました。ご家庭ごとに無理のない形を見つけるのが良いと思います。
Saori:
トラブルは少なからずあるものだと思うのですが、私もこれまでに難しさを感じた経験があります。 1人目のヘルパーさんはとても優秀な方だったのですが、日々の中で小さな違和感(気づかないくらいの小さな物がなくなったり…)が積み重なり、最終的にはお互いの信頼関係を維持することが難しくなり、契約終了に至りました。 やはり信頼関係の大切さを強く感じた出来事でした。
Risa:
私は、最初のヘルパーさんとは4年間と一番長く一緒に過ごしましたが、最後は条件が合わず、解雇することになりました。彼女はとても明るく、交友関係も広い方でした。子どもたちも懐いていたのですが、ボーイフレンドができたこともあり、雇用条件に関わるご相談があったんです。法律上対応が難しい内容だったため、もちろんお断りすることになりました。出身国が同じヘルパーさん同士の交流も深かったみたいで、いろんな価値観や情報、出会いが広がりすぎてしまったようです。それが働き方に影響することもあると感じています。 とはいえ、すべてのケースに当てはまるわけではないですが、ある程度、休日も含めてどういう行動をされているか情報共有することも必要だと思います。
Saori:
本当にそうですね。私は今のヘルパーさんとはすごく相性がよくて、彼女がたとえ何かミスがあったとしても、謝ってくれます。私自身も「今回は忘れちゃっただけかな」と受け止めることができるのは、信頼しているからだと感じています。ヘルパーさんへの信頼感があるかどうかで、日々のストレスが大きく変わると実感しています。
Risa:トラブルだけでなく、日々改善してほしいことをちゃんと伝えていくこと、そして感謝の気持ちを持ち続けることが大切ですね。この安心感や信頼関係が、生活の質にも大きく関わってきますよね。
Risa:
いろいろありますが、子どもが小さい時期に支えてもらえたことは本当に大きかったです。
Saori:
私も同じで、仕事との両立には欠かせない存在です。そして、私の場合、家事をしなくて良い分、物理的にも、心理的にも余裕ができるので、子どもや夫をより大切にできる気がします!
Risa:
本当に。我が家は旅行や一時帰国の際も一緒に来ていただいて、サポートしてもらっていました。渡航費や宿泊費などのコストはかかりますが、それ以上の価値を感じる場面も多いです。
Saori:今、日本のホテルのプロジェクトに関わっていますが、ニセコなどは、海外の方が多いので、ヘルパーさん専用ルームを設置しているところが多いようです。
Risa:確かに、以前利用した日本の旅館で専用の部屋があるところもありました。うちは、色々試す中で、最後は、アパホテルなど洗濯機があるところだと、旅行中にお洗濯などもお願いできたりしたので、楽だなという結論に至りました。
Saori:Risaさんありがとうございます。家族ごとの付き合い方は千差万別ですよね。ヘルパーさんとのいろんなドラマやトラブルの乗り越え方のヒントなど、&Hはすごく参考にしていたので、皆さんも覗いてみてください。

今回の内容が、少しでも参考になれば嬉しいです。
Sollys Designでも、Saoriが過去に書いたヘルパー記事で、より具体的な体験もご紹介しています。ぜひヘルパーさんをご検討している方は、ご覧ください。少しでもお役に立てることを願っています。
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