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シンガポール最大級インテリア展示会FINDレポート

9月11日〜13日、シンガポールで開催された FIND – Design Fair Asia(インテリア・デザイン展示会) に足を運んできました。

FINDは、リビング&ダイニングルーム、ベッド、バスルーム、オフィス、食器、照明、床材、天井材、建築デザインなど、多岐にわたるインテリア分野のブランドや企業が一堂に集まる、アジア有数の展示会です。

▶︎FIND-Design Fair Asiaのホームページ

毎年日本を含む多くの国々からブランドが参加しており、昨年の統計になりますが、300社を超えるブランドが出展し、昨年は約14,000人の来場者が訪れる見本市だったとのこと。今年もマリーナベイサンズで開催され、非常に盛り上がりを感じました。

本レポートでは、FINDで出会った第一線で活躍されるデザイナーのお話、そして日本企業の展示やアジア進出のヒントを中心にお伝えします。

デザイン シンガポール 展示会 インテリア

△日本のアーティストさんの雑貨(左)、そして日本人デザイナーの照明ボタン(右)

ゲストスピーカーのお話し

社会貢献✖︎デザイン✖︎ビジネス

日本人建築家の芦沢啓治さんとFINDでお会いし、貴重なお話を伺うことができました。
芦沢さんは「Honest Design(正直なデザイン)」を理念に掲げ、素材本来の質感や丁寧なつくり、誠実さを大切にしたデザインを追求されています。IKEAやカリモク、ブルーボトルコーヒーとの協業でも知られる建築家・デザイナーです。

特に印象的だったのは、東日本大震災後に宮城県石巻で立ち上げられた「石巻工房」のお話しです。林業の歴史を持つ地域で、地元の木材を活かした家具づくりを推進されているそうです。「地域の人が地域の木でつくる」ことを重視し、林業・ものづくり・デザインを結びつけた地域循環型の活動を展開されています。

支援の想いから始まった活動は、地域と共に歩みながら、いまや国内外で高く評価されるデザインへと発展し、ビジネスとしても成立しています。その社会貢献性と持続可能なマネタイズの両立に、強い刺激を受けました。

私自身、インテリアデザイナーとして「社会に何ができるか」「ライフワークとして何をしていきたいか」を深く考えさせられる、とても有意義なお話でした。

光と環境について

シンガポールでご活躍されている光環境デザイナーの服部祐介さんambiguous-アンビギュアス代表)のお話しも伺いました。服部さんがおっしゃっていた「light pollution」という観点が、とても興味深かったです。近代化・都市化が進み、夜も明るすぎる都市空間では、自然の星空が見えにくくなっています。服部さんはその課題を踏まえ、環境に配慮した照明デザインを提案されています。

「光をただ“足す”のではなく、無駄な光を抑えることで、環境にも人にも優しい照明をデザインし、自然と人が共存できる環境を作りたい」と語っていらっしゃいました。

照明デザインというと「光を照らす」ことに意識が向きがちですが、「光を間引く」という逆転の発想は、専門を極めたからこそ辿り着いた社会的視点だと感じました。

デザインに欠かせないエシカルな姿勢に触れ、大きな刺激を受けました。

インテリア業界の日本企業とアジア進出の実際

FINDには毎年、多くの日本企業がシンガポールやアジア市場での販路拡大を目指して出展しています。シンガポールでは「日本のプロダクト=質の高いもの」という認識が定着しており、その評価は非常に高いと感じます。

実際、2024年には約69万人、人口の10〜11%にあたるシンガポール人が日本を訪れました。食や観光だけでなく、インテリアを含む日本文化全体に強い関心が寄せられていることを実感します。

例えば、竹を使ったインテリア製品を展開する TAKESADA Shoten様。昨年に続き出展されており、今年はシンガポールの布地店と契約を結び、現地販売店を通じた展開を実現されました。こうした事例からも、現地パートナーの獲得やローカル環境に合わせた調整が進出成功の鍵であることを強く感じました。

日本インテリア企業 海外進出

ただし、日本の文化が人気であっても「そのまま持ち込む」だけでは必ずしも成功しません。施工方法や材料の扱い方、光の色や明るさといった生活習慣の違いなど、ローカルチューニング が不可欠です。

Sollys Designでは、日本のインテリア業界の皆さまを応援し、シンガポール/アジア市場での認知拡大や販路開拓をサポートしています。市場調査、販売店パートナーのご紹介、展示会出展支援などのご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください

切子 漆 日本企業  インテリア

▲日本の漆や切り子のインテリア商材もお見かけしました。

まとめ

FINDは、アジアにおけるインテリア・デザインの最前線を体感できる場であり、同時にインテリアデザイナーとして自身の視野を大きく広げる貴重な機会となりました。
日本のインテリア業界にとっても、大きな可能性が広がる場であると確信しています。

Sollys Designとしても、日本人だけでなくシンガポールのお客様からも多くご依頼をいただいています。今後もクライアントのご要望に応える形で、日本人デザイナーや日本発のプロダクトをご紹介していきたいと考えています。
アジア進出やシンガポール展開をご検討の企業様がいらっしゃいましたら、ぜひご相談いただければ幸いです。

※Sollys Designでは、JETROより委託を受け、市場調査などもまとめております。

▶︎こちらの記事を読む:JETROの委託で調査レポートを書きました – シンガポールの⽊製家具の市場調査

▶︎Sollys Designへの問い合わせ・ご相談:お問い合わせフォーム

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